イスラム教②

インドネシア紹介

食事

イスラム教では豚肉を食すことや飲酒等が禁じられています。鶏肉料理が目的であっても、豚料理も扱っているレストランには絶対に行かないというイスラム教徒の方も少なくありません。インドネシアの方や会社のスタッフ等と豚肉を扱っているレストランや豚エキスなどが含まれる食品を扱うお店を利用する際には、事前に相手に確認されることをお勧め致します。豚肉を調理したのと同じ包丁やフライパンで調理したり、たとえどれだけきれいに洗ってあっても、豚肉料理を入れていた食器で料理を提供するのはNGです。ジャカルタのある日系のラーメン屋は、調理器具も食器も豚肉を使ったラーメン用と鶏肉しか使っていないラーメン用に完全に分けて提供しています。それぐらいムスリムは食べものに関して敏感だということが言えます。
「許されている」という意味をもつアラビア語が「ハラル(Halal)」で、イスラム法の教えに準じいないモノは「ハラム(Haram)」と呼びます。したがって、ムスリムは「ハラルフード」を食することになります。また、ムスリムは豚肉以外にも正しい屠殺をされていないものは食しません。正しい処理を施された食べ物にはハラルマークが付いているので、判別は非常に簡単になっています。 このような理由から、日本でお土産として食品等を買ってインドネシアに持ってくる場合は、その食品に豚に関する成分は使われていないか、アルコールは含まれていないかなどの確認が必要となります。高価なお土産が台無しになることも少なくありません。インドネシア人は自分の知人だからという理由だけで特別な対応をしてくれたり、自分にとって有利な決断をしてくれたりすることが多々あります。一緒に食事をしたり、お土産をあげたりして親密度を上げるのは良いことだと思います。その際、相手の習慣や物に対する考え方等を考慮することは大事なことになります。

服装

イスラム教を考える際、まず服装のことを考える人は少なくありません。男性の普段の服装にはそれほど変わったところはないのですが、女性はスカーフのようなものをを身に纏い、露出の少ない衣服を身につけています。あのスカーフは「ヒジャブ(Hijab)」と言い、インドネシア語では「ジルバブ(Jilbab)」と言います。中には「クルドゥン(Kerudung)」と呼ばれるものもありますが、インドネシア人の女性に確認したところ、ジルバブ(ヒジャブ)とは違い、クルドゥンは髪や肌が多少露出しても構わないような作りのものを指すとのことですので、違いがあるそうです。女性がこのような服装をするのにはきちんとした理由があるようで、モスクに行って教えてもらったところ、男性が女性の美しい黒髪や姿に誘惑されないようにするためで、女性の魅力的な美しい部分を見せないようにするためだということでした。
ただし、すべてのイスラム教徒の女性がジルバブを着用しているわけではありません。着用していない人もいますし、着用し始める時期も人によって異なっています。また、インドネシアの女性は中東のイスラム教徒の女性が着用するような真っ黒で全身を覆い隠すようなものよりも、非常にカラフルでファッショナブルなものを身に着けている女性が多いです。
イスティクラルモスクの紹介でも書きましたが、神聖なところに行く場合は、外国人であっても露出が多すぎる服装は避け、服装に気をつけることが求められます。訪れる場所によって配慮すればよいので、決して難しく考える必要はありません。
日本のユニクロも、2016年からムスリムファッションに参入しています。インドネシアでムスリムの女性たちがジルバブを着用し始めたのはスハルト政権下の時で、そんなに昔ではありません。2000年代に入ると、髪や肌を隠しながらおしゃれを楽しむというムスリムファッションがますます人気となり、ムスリムファッションのブランドが次々とできました。各メディアで大きく紹介されていますので、目に触れる機会が多いです。

イスラム教への誤解

近年、テレビやネット(YouTube等)でインドネシアや宗教(イスラム教)に関わる怖いニュースが流れているのを目にすることが多々あります。インドネシアでは過去に暴動や過激派による数回にわたるテロ事件等がありました。しかし、インドネシアで働くのであれば、ある特定の固定観念でイスラム教やインドネシアを判断することはやめるべきだと思います。メディアによる報道は全体のほんの一部分でしかありませんし、内容が都合よくカットされていたり、自分の意見に会うように修正が加えられたりしていることも珍しくありません。今はデジタル技術が格段に進化し、映像が本当に正しいとは言えない世界へと変化しました。ネットには全くのウソの情報が氾濫していて、何を信じていいのか分からない状況になっています。大手の新聞でさえも、真実を伝えず捏造していることがこれまでいくつか報道されています。
もちろん、危機感を持つことは日本でもインドネシアでも他のどこの国にいても非常に大事なことです。最近インドネシアではテロや暴動などとは一切関係がなく、詐欺事件やひったくり事件が多くなっています。日本も最近の犯罪は振り込み詐欺(架空請求事件)などが非常に多いように思います。余談ですが、日本人学校に愚息が通っている時間に知らない人から電話がかかってきて、「お子さんが頭にけがをして病院に運ばれました。今すぐお金を〇〇銀行に振り込んで下さい」という連絡を受けたことがあります。しかし、日本人学校で事故にあった時は、まず学校から連絡があるルールになっています。また、入学時にけがや病気になった時にはこちらが指定した病院に運ばれるようになっています。すぐに詐欺であることが分かりました。常にある程度の緊張感を持ち、不測の事態が生じた場合には焦らず行動することが大事だと思います。これはインドネシアだけではなく日本でも同じだと思います。話を元に戻しまして、基本的にインドネシアの人たちはみな優しく、笑顔で接してくれます。時にはお願いしたように動いてくれず、失敗することもございますが、そこは愛嬌です。(笑)。決してインドネシアを危険な国だというイメージで見ないようにお願い致します。

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