インドネシアのコーヒー

インドネシア紹介

「コーヒーの名産地」と聞いて皆さんがまず思い浮かべるのが、ブラジルやコロンビアなどの中南米、あるいはアフリカの国々ではないでしょうか。中南米やアフリカの国々はコーヒーの産地として有名ですが、東南アジアに属するインドネシアも世界有数のコーヒーの産地として名を馳せています。実際に2019年の統計を見てみると、インドネシアのコーヒー豆生産量は世界第4位となっています。最近はジャカルタだけではなく、インドネシアの各都市において次々とお洒落で美味しいコーヒーが飲めるカフェが登場しており、インドネシア国内でのコーヒー消費量も年々増加しています。インドネシアのコーヒー豆は高級豆と言われる品種も多く、生産量だけでなく品質の面においてもインドネシアはコーヒー大国と言えます。インドネシアのコーヒー生産の歴史と有名なコーヒーについて、以下で御紹介致します。

インドネシアのコーヒーの歴史

インドネシアのコーヒー生産の起源は、オランダ植民地時代にまで遡ります。1969年にオランダ軍がアラビカ種の苗木をジャワ島に持ち込んだことがインドネシアのコーヒーの歴史の始まりだと言われています。オランダ東インド会社は、本国に輸出するために強制栽培制度を開始し、1830年代にはジャワ島でコーヒーの木が栽培されるようになりました。
その後、オランダ東インド会社撤退後も、コーヒー栽培は拡大を続けていましたが天災や病害により、インドネシアのコーヒー生産は一時衰退しました。しかし、その後再びインドから苗木が持ち込まれジャワ島での栽培に成功しました。インドネシアは赤道直下の国なので、コーヒー栽培には非常に適した気候条件になっているのが大きな利点です。
昔はインドネシアでは、アラビカ種を中心にに育てていたそうですが、『さび病』というコーヒーの木の病気が蔓延してしまったため、現在は病害に強く育てやすいロブスタ種が主に生産されています。現在、インドネシア産のコーヒーの約90%がロブスタ種です。その一方で、ロブスタ種よりも味や香りの優れたアラビカ種の中には、「マンデリン」や「トラジャ」など、海外からも非常に人気のあるブランドコーヒーに成長した品種もあります。以下でご紹介致します。

インドネシア産の有名なコーヒー

トラジャコーヒー

日本でよく耳にするトラジャコーヒーは、インドネシア・スラウェシ島のトラジャ地方で栽培されたコーヒー豆からできています。オランダ植民地時代には王室御用達として貴族にも親しまれていたコーヒーです。第二次世界大戦で一時生産がストップしてしまいましたが、日本のコーヒーメーカーの「キーコーヒー」の援助で復活に成功し、その名を広めました。日本とは非常に縁の深いコーヒーです。
トラジャコーヒーは香りがとてもよく、苦み・酸味・甘みのバランスがとれているため、苦手な人でも飲みやすいコーヒーです。今も世界各国の愛好家から求め続けられています。日本での流通量が少ないため、インドネシアからのお土産にお薦めのコーヒーです。私もインドネシアのコーヒーの中で一番飲んでいるコーヒーがこのトラジャコーヒーです。

マンデリンコーヒー


マンデリンはインドネシアのスマトラ島で栽培されるアラビカ種のコーヒーです。スマトラ島に住むマンデリン族がその地域でコーヒーを育てていたことが、このコーヒーの名前の由来となっています。スマトラ島には世界で最も深い湖であるインドネシア最大の「トバ湖」がありますが、この周辺で栽培されたマンデリンコーヒーは、特別に「マンデリン・トバコ」という名前で呼ばれています。マンデリンコーヒーは、酸味が少なく苦みとコクのあるのが特徴で、ストレートで飲むのもいいですが、ミルクと相性がよくカフェオレやカフェラテなどにも向いています。コーヒーに牛乳を入れる人にお薦めのコーヒーです。

ルアックコーヒー

世界一高級と言われ、その独特な採取法が有名なコーヒーで、「産地」ではなくて、採取元である動物「ルアック」の名前から「ルアックコーヒー」と名付けられました。ルアックとは「ジャコウネコ」のことで、ルアックの消化しきれなかった 「うんこ」から未消化の実を採取して作られたのが「ルアックコーヒー」です。ルアックは良質なコーヒーの実だけを判別して食べ、食べた実が腸内で発酵され、それが絶妙に美味しいコーヒー豆となります。18世紀のオランダ植民地時代、商品作物であるコーヒーを飲むことを禁じられたコーヒー農場の地元労働者が、偶然、ジャコウネコの糞にある豆をみつけてコーヒーに仕立てて飲んだのが始まりとされています。私も最初は飲むのに抵抗がありましたが、その味はやはり独特で味も格別で、懐に余裕があれば飲みたいと思うコーヒーです。
アラビカ種のルアックコーヒーは、日本では100g=8,000円が相場と言われていますが、インドネシアでは2,500円前後、パサール(市場)に行けばそれ以下で買うことができます。インドネシアに滞在している間に一度は飲んでみる価値のあるコーヒーだと思います。 ブロックMプラザやセントラルパークモールでルアックコーヒー(コピ・ルアック)を扱うカフェでは1杯約1,000円します。日本で取り扱っている喫茶店では1杯なんと数千円と破格のコーヒーです。それでも愛飲する常連客がいるほどのおいしさです。アジアで最高のコーヒーと言っても過言ではない、希少で価値のあるルアックコーヒー、是非試してみてください。

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